JP PINTの概要
2023年10月1日から、日本の買手は適格請求書等保存方式(インボイス制度)のもとで仕入税額控除を受けます。売手は国税庁に登録し、登録番号を記載した適格請求書を交付します。
日本のPeppol Authorityであるデジタル庁は、Peppol Internationalの日本版であるJP PINTを管理しています。JP PINTは、Peppolのデジタルインボイスが適格請求書の記載事項を満たせるように作られています。日本では電子インボイスは義務ではなく、JP PINTを使うかどうか、そもそも電子でインボイスをやり取りするかどうかは当事者の選択です。また、データをやり取りするだけでは仕入税額控除の要件を満たさず、法令に従ってデータを保存する必要があります。
JP PINTインボイスの検証方法
- JP PINTインボイスのプロファイルで検証ツールを開きます。JP PINTの識別子を持つUBLファイルは、自動でこのプロファイルを選びます。
- UBLを貼り付けるかファイルをドロップし、Validateを押します。
- ルールIDをクリックすると、そのルールの検証内容を確認できます。
検証内容
UBL 2.1スキーマの後、OpenPeppolが公開しているPINT JP 1.1.3の成果物をそのまま適用します。PINT Billingのルールと日本固有のルールで、たとえば売手の適格請求書発行事業者登録番号(aligned-ibr-jp-01)、税率ごとの消費税額(aligned-ibrp-051-jp)、小数点以下のない円建ての税額(aligned-ibr-jp-06)を確認します。OpenPeppolのPINTのサンプルとその改変版でSaxon(Java版)と結果を比較し、すべてのルールで一致しました。
JP PINTで使える文書タイプは380のみ(aligned-ibrp-cl-02-jp)のため、クレジットノートのプロファイルはありません。買手が売手の名義で作成する仕入明細書(タイプコード389)には、JP BIS Self Billing Invoice 1.1.3のルールを使う専用のプロファイルがあります。適格請求書発行事業者でない事業者の請求書(区分記載請求書)向けのデジタル庁の仕様には、まだ対応していません。
検証に使うプロファイル
- PINT JP Invoice: A Peppol PINT JP invoice for Japan, checked against the UBL 2.1 schema, the PINT Billing rules and the Japanese rules OpenPeppol publishes. 検証
- PINT JP Self-Billing Invoice: A Peppol PINT JP self-billed invoice for Japan, issued by the buyer in the seller's name, checked against the UBL 2.1 schema, the PINT rules and the Japanese rules OpenPeppol publishes. 検証
違反の多いルール
それぞれのページで、検証内容、テスト式、多くの場合は修正方法を確認できます。
aligned-ibr-jp-01: If a date of an invoice period (ibg-14) or an invoice line period (ibg-26) is on and after October 1st 2023, Seller Tax Identifier shall be coded by using a Reg...aligned-ibr-jp-04: An Invoice shall have the Seller tax identifier (ibt-031).aligned-ibr-jp-06: Tax category tax amount (ibt-117) with currency code JPY and tax category tax amount in accounting currency (ibt-190) shall not have decimal.aligned-ibrp-051-jp: Tax category tax amount (ibt-117) = tax category taxable amount (ibt-116) x (tax category rate (ibt-119) / 100), rounded to integer. The rounded result amount s...aligned-ibrp-cl-02-jp: The document type code (ibt-003) MUST be 380.
よくある質問
インボイスはアップロードされますか?
いいえ。スキーマ検証もルールの検証もブラウザ内で実行されます。当社のサーバーで検証するのはAPIとURL監視だけです。
検証に合格すれば適格請求書になりますか?
スキーマとJP PINTのルールに合格したという意味です。仕入税額控除の対象になるかどうかは、売手の登録やデータの保存方法にもよりますが、この検証ではそれらは確認しません。
コードからインボイスを検証できますか?
はい。APIとコマンドラインクライアントで --schema pint-jp-invoice、種類の混在したフォルダには --schema auto を指定してください。